魚住よ お前が3年になった時
陵南初の全国大会出場
おれはそんなこと夢をみているんだ・・・
神奈川県インターハイ予選の決勝リーグ、
湘北対陵南戦の最中に表現された
キャプテン魚住が4ファールでベンチに
退いた場面での回顧録・・・・
1年1年を大切に戦いながらも、
選手の発掘を重視し、
チーム作りを考えている監督田岡の
個性がよく出た場面である。
さて株式会社せんだ兄弟社、
代表取締役 専田政樹がスラムダンクをテーマにかたる
インクルージョンマネジメント。
今回タイトルはの
【先送りは「ゆでがえる」を招く…】
~インクルージョンは計画的に! ~
です。
仙道、福田の3人で構成する
フロントコートはパスが良く回り、
互いに活かしあい、柔剛合わせ持つ
良い形を作っていた。
タイミング的にこの試合でお披露目に
なってはいるが福田の回顧録を見ても、
監督田岡は早い段階からイメージを
持っていたことがわかる。
マネジメント側が、
選手の相性も含め意識的に
互いを活かし合う、
インクルージョンスタイルに
導いたと解釈することができる。
一方の湘北はどうか?
主人公を要するチームが試合中に覚醒し
大逆転勝利を収めるのは
ある意味スポ根マンガの醍醐味とも言える。
その為に伏線を張るか、
張らずに突如試合中に目覚めさせるかは、
作品次第である。
結果的に湘北が最も優位に立った
時間帯は魚住が4ファールで
ベンチに退いている間である。
その間の湘北は確かに強かった。
成長を遂げた花道も良くプレイした。
流川が仙道相手にほぼイーブンの
戦いをした事も大きな要因だ。
監督安西が不在であった為、
試合中のマネジメント面について
着目点がないことは非常に残念。
豊玉戦、山王戦とゲーム中の
選手マネジメントで勝利を引き寄せる
力量を見せているだけに
ひとつの見どころを失っている。
逆に陵南田岡が引き立ってはいるが‥‥
この試合において、
マネジメント側である監督安西が
仕掛けたポイントはやはり桜木。
練習中のミニゲームで自信回復とともに
ゴール下での得点力という課題を
明確化させ桜木の戦力化を促進した。
特徴としては大人の教育、
本人とチームに気づきを与え、
赤木との個人練習へと導いた。
三井の戦術理解度がそれをアシストし、
監督安西が直接口を出さなくても
狙った形に落ち着いた。
こちらも戦術的な意味では、
短期間でのチーム強化に
そのマネジメント力を発揮したといえる。
さて、今回のテーマのキーワードに
【ゆでガエル】という言葉を
使う理由についてであるが、
どちらのマネジメントに
危機意識があるか? という点で
考えているからだ。
【ゆでがえる】とは、
①カエルを程よい温度の水が
入ったお風呂にいれる
②少しずつ温める
③ゆっくり温度があがるため、
カエルは気がつかない
④そのまま限界に達し死んでしまう
といった感じ。
経営学的な例え話として、
私自身よく使うのですが、
こうして文に起こすとなんとも‥‥
よくもこんな酷いことを考え
実験するなと改めて感じます。
しかし経営において、
図らずもこういった状況に
なっているケースは多々ある。
将来の目標に向かって、
人材獲得、育成を継続実施している
陵南田岡茂吉、
対して人徳で結果的に
メンバーが集まってはいるが、
基本リアクション型の湘北安西。
腕をふるう環境(選手)が整った
赤木3年の年は監督として
しっかり機能している。
赤木が1年、2年の時も同様に
指揮をとっていたはずであるが‥‥?
つまり、チームの持つ環境を
自ら積極的に整備している田岡に対し、
結果的として目の前にある環境に対し
マネジメントをしている安西‥
今後永きに渡り勝ち残るのはどちらか?
前述したゆでガエルに
なってしまうのはどちらか?
時代の変化(お湯の温度)は
世の中の成熟とともに、
スピードが加速している。
ビジネスの世界でも
より速く、より強く、より柔軟な
対応が求められていることはいうまでもない。
みなさんはどちらを選択されますか?
当研究所では組織を活性化させる為の
働きかた改革のご支援をしております。
お気軽にお声掛け下さいませ。 (^_-)-☆
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