【三井寿の翼は他己承認によって羽ばたく!】SLAM DUNKに学ぶインクルージョン!

【SLAM DUNK】に学ぶインクルージョン!

皆さんこんにちは。
株式会社せんだ兄弟社
代表 専田 政樹と申します。

【インクルージョン】?
え??? なに? …
という感じの方もいらっしゃると思うので
名作に学ぶ事でわかり易く
お伝えしていこうという企画です。

第3弾、みなさん大好き【SLAM DUNK】!
今回は「栄光の元中学MVP 三井 寿」に学ぶ、
インクルージョン!!

【三井寿の翼は他己承認によって羽ばたく! 】

人と人とが活かし合うインクルージョン。
活かし合うためには、個々が自分の力を
しっかりと発揮できる事も重要な要素ひとつ。
という事で今回のテーマは自己承認と他己承認!

自己承認力が弱いメンバーほど、
他己承認により力を発揮する!

ご存知、湘北14番元中学MVP三井寿!
「ぶっころす!」で登場した
やんちゃキャラ?? だ。

しかし、もともとは、完全スポーツマンキャラ。
ケガによる挫折で斜めに進でしまった人物だ。

そして、安西先生の前では、
素直に涙する純情派。
「安西先生‥‥バスケがしたいです。」
このセリフの後は
スポーツマンキャラ一直線である。

一方で、バスケの世界に復帰してから
自ら離れていた時間への
後悔や、自責などの葛藤をもつ。
ゆとりをもった試合ではでてこないが、
格上の相手に挑んだ時の
修羅場になると出てくる弱気な瞬間。
体力が限界に到達し、
思考している余裕がなくなる事で、
自らふっきり、自分を鼓舞し
活躍するケースもある。
翔陽戦や、山王戦などがその例だ。
フラフラになりながら、
「俺は誰だ、‥」までいく。
相手が不気味がるほどだ。
かれ特有の、「ゾーン」の形とも
いえるかもしれない。

一方、陵南戦では最後は力尽きる。
ポカリを自分で開けられないレベルだ。
そして、体力の無さをなげき、
「なぜ、俺はあんな無駄な時間を‥」
とこうべを垂れる。

そのあとコートに戻り、
不在の安西先生ならどんな手を打つか‥‥
と、別の角度での活躍を匂わすコマがあるが、
残念ながらそれはなし。

そんな彼、
山王戦では試合開始前、
自信のなさを見せる。
バスケにおける知見がある分、
強がって見せても力量の差を
正しく認識しているからだ。
そんな中、安西先生が手を打って回る。
三井には、相手が警戒している事を伝える。
ディフェンスのスペシャリストが
スタメン起用されているというのだ。
「山王といえど、三井寿は怖いと見える」

これにより、
「俺様モード」に入った三井は、
序盤3ポイントを連発。



能力があっても萎縮癖や、
自信が不足している、
自己承認力が足りない人の場合、
影響力のある第三者から
ぐっと背中を押され
他己承認を受ける事で、
眠っている自信と自己承認力が発揮される。
他人から認められることで、
自分を認めることができるのだ。
その結果、自らつくった自分の殻をやぶり、
本来もっている能力を発揮できたわけだ。

実際、イチノに対し、
「そんなに動くとバテちまうぜ」
ってお前だろ! とつっこみたくなる
セリフも吐いている。
「俺様モード」に入ることで
コート上で相手を客観視できているわけだ。

リョータも近しいところがあって
綾子に「No.1ガード」と
マジックで手に書かれ、
冷静さをとりもどすシーンがある。
影響力のある人物から承認され、
本来の力を発揮することができる。
日本人の特性に多いキャラだろうか。

ビジネスシーンに置き換えると、
相手の力を上手く引き出し、
活かし合うインクルージョン
マネジメントにおいて、
他人に認めてもらう事で
自己の存在意義を見つけると
自然に組織への貢献意欲も高まる。

バーナードの組織の3要素
①共通目的
②貢献意欲
③コミュニケーション

このうちの③に他己承認を用い、
自分に力を発揮できる状況になると
その影響で②貢献意欲も高まる。
逆に承認する側は組織の目的と
合致する方向で承認をする必要が
あるのが注意点だ。
なんでも好きにしていい…
という話では組織は機能しない。

相対的にみて日本は①が
苦手な傾向があると言われている。
戦略が苦手であるため、
目的が「優勝」とか、
「インハイ出場」という議論で
とまってしまうのだ。
ビジネスで言えば、
売上アップ、とか、利益アップとか
業績目標や数値目標しかないケースだ。
私自身かつて時代、
何をしてもいいから
とにかく数字をあげろ! ・・・
という指示を何度も受けた。
これでは個々人が業績を
争いあうだけでチームとしての
相乗効果はでてこない。
過度なスタメン争いが繰り広げられ、
仲間が怪我をしたときに
ほくそ笑むような組織になってしまう。

働く事で、こんな事に貢献するんだ!
という事まで高まれば、
その目的のためなら損得ではなく
頑張れるという共感を産むのだ。

豊玉高校は選手たちが「ラン&ガンスタイル」で勝つんだ!
という強烈な意識をもっていた。
この意味では進んでいるが、
悲しいか、経営者(監督)と
噛み合わなかった為、
「現場の暴走」に近い状況になってしまった。

こういった事が①共通目的となるのだが
日本人はわりとこれが苦手。 得意でない。
それでも③を高めて、②があがれば、
小刻みに成果は上がりだす。

インクルージョンは
そんな効果をもっている。

社内の競争によって伸びるのは
人が潤沢にいるときだ。
10人しかいない野球チームが
勝利する為に必要な事と
100人いるチームとでは違う。
20年後の社会構造は単純に考えれば
100人のチームは80人に、
10人のチームは8人になる時代が来る。
1日8時間×10人で
80時間確保できていた工数が
8人になると64時間。
16時間分、効率化をしないと
現状維持できないのである。

それでも戦っていかねばならない。
そのためには、全てのメンバーの
力が発揮されなければならないのだ。

他己承認×自己承認で
三井寿の翼は、羽ばたいた。
1人1人がしっかり羽ばたくこと。
その状況で活かし合えば、
大きな成果を発揮する。
日々にコミュニケーションから
コツコツ積み上げる
インクルージョン!!

今すぐ始めてこそ効果がある。
危機が訪れてからでは間に合わない。
危機が具体的に認識できた時には
すでに「ゆでがえる」だからだ。
もう釜のフチは高熱で脱出不可能だ。

危機はすでに予測できている。
少子高齢化の進展、
生産年齢人口の減少、
目の前に迫る介護ショック……
働く人の人数は減り、
時間と場所の制約が増えるなか
互いが活かし合わなければ
日本の未来は拓けない。
【子供達に「明るい未来」と「豊かな社会」を! 】
そのためには「インクルージョン!!!」

 

人気のバックナンバー
第6弾:桜木花道の急成長ポイント
【桜木花道の急成長にみるブレイクポイント論】

第4弾:海南高校ツインシューター神&宮益編
【海南高校の2人のシューターは啓発の組織風土が産みだした】

basketball hoop in basketball court
Photo by Markus Spiske on Pexels.com