中小企業診断士 登録養成課程 VOL.37・38

養成課程37回目は
製造業現場研修。▪丸草一福本店
草加煎餅製造から販売まで一貫して行っている、SPA型の企業。
地場産の一等米に厳選し、製造は機械化しつつも手焼きの良さを生かし、
ゆっくりと丁寧に焼き上げ、
草加煎餅の「本当の美味しさ」の継続提供を目指しています。

… •製造工程上のポイント
1⃣SPA型
通常の煎餅製造企業の場合、
焼く前の生地の製造は外注するケースが多いとの事でしたが、
こちらは素材へのこだわりと品質を維持する為
(本当に一等米しか使用しない)
玄米で仕入れ焼く直前で精米し、自社で生地を作成。

2⃣品質管理
「ホイロ」という機械で、生地内の水分を一定にし、
その後四~五時間かけて温めてから焼き作業へ。
ここが上手く出来ないと、
焼く際に表面と生地中心部に温度差が発生し、
表面が適度に焼けた時にまだ芯が残り、焼きムラが出来る。
この工程により、表面だけ焦げる事なく、均一な焼き上げを具現化。

また、直売店では単品管理の意識が
全く無い事がやや気になりましたが、
その理由は売れ行きを見て、
いつでも発注、即焼き上げ納品という体制になっており、
ある意味究極のQR(quick response)を構築しているからでした。
一方で三店舗ある他支店は一日一回発注との事なので、
何らかの手は打ちたい所です。

▪浅井製作所
こちらはネジを作っている会社で
基本は社長1人で全てを回しています。
説明によると技術力には強みは特に無い状況で、
ネットで小ロットで受ける受注販売をベースに
ビジネススキームを上手く回している点が
現在上手く行っているポイントのようです。
動画はネジ制作の初めの工程で圧造という工程で、
これ以外も殆どが自動化されています。

▪本日のポイント
両社ともに言える事として、
製造業としての「ものづくり」という点では
ある程度完成の域に達しており、
そこに経営者は大きな課題を感じていない
(もしくはあえてやっっている、割り切っている)事です。

こんな時は、可能性を見つけて
気づきを提供する動きが重要かなと思います。
相手の想いを感じ取り、
共感を得られるプランの構築に励みます_φ(・_・

industry metal technology manufacturing
Photo by Pixabay on Pexels.com

全体のリンクはこちら↓
https://kyodaisha.com/blog_category/diagnostician-training/