強みを強くし真の強い店へ【顧客を理解するものはエリアを制す-4】⑯
小売業の利益改善コンサルタント、
中小企業診断士の専田政樹がおくる、
店舗の利益改善 虎の巻、【84巻】
STEP5、マーケティングテーマの16回目は
3C分析の2つ目の項目、
顧客分析の中の「商圏分析」の話に入っています。
今回はサイコグラフィックについてです。
1つ目のデモグラフィックデータは
定量的なデータ、
つまり数値化可能なものでした。
人口動態や世代数、年収など、
大きくは国勢調査や行政データで
確保できるものです。
一方サイコグラフィックというのは
定性的なデータとなります。
◯◯といっていたひとが何人とか何%ではなく
こんな意見、あんな意見があった…
といった感じです。
こちらの方が扱いの難しいものになります。
人数や構成比で多数をしめたものは
それに従って進む事ができますが、
この場合はそうではありません。
例えばアンケートをとる時に、
こちら側から選択肢を示して
選んでもらう場合は
そもそも選択する範囲を
尋ねる側が想定できているという事です。
これは定量的な数値データにする事ができます。
一方で、選択肢の中で「その他」欄に入り
フリーアンサーで記入されたものについては
選択肢の設計が甘い場合を除き、
同じ答えが沢山あつまってくる事はありません。
そもそもお客様は製品開発側とは異なり、
四六時中、商品のことを考えていません。
その為、突然尋ねた際は、選択する事ができても
新しい答えを生み出す事はしにくいのです。
それでもその他の答えを書いてくれる人の意見は
まだ少数派でも潜在的なニーズや、
商品の問題点を指摘してくれているケースがあるのです。
たわいもない変わった人の意見か、
はたまた先を行く、あらたな意見か…
その判断は意見を収集する側に
委ねられているのです。
その重要性は自分たちの平素の
情報収集をもとにした、
真実を見抜く力によって
埋もれてしまうか、
活用されるかが分かれます。
もちろん誤った選択をしてしまう
ケースもありえます。
自分自信が当事者意識をもって
マーケットを常にみていなければ
うまく拾う事はできません。
次回は定性情報の切り口について
話を進めていきます。 (^^ゞ
↓各ステップのリンクはこちら