小売業の栄枯盛衰~勝ち残りの分岐点①
ダイエー碑文谷店閉店‥‥
先日こんな情報を新聞で発見した。
かつて栄華を誇った代表店が終幕を告げたという
ある意味ショッキングな出来事。
後日、館としては再スタートを切るとの事であるが、
1つの象徴であった店舗の結末だ。
GMSが軒並み不調という状況の中、
業態としての限界という意見も多い。
何故こんな事になってしまったのか?
一方、直近ではユニクロ
国内事業の不調も報道されている。
周辺競合企業の一部が回復を見せる中、
売上減もさることながら、
先々を考えるとむしろ客数減の影響が恐ろしい。
一般論にはなるが、
客数減少が拡大=不支持の来店客による
リピートがなくなったことを示しているからだ。
初期の客数減である場合は、品揃え、
店作り、サービス面など、
政策変更が顧客に響きやすい。
対して、客数の減少期間が続き、
その幅が広がっているタイミングにくると、
既に不支持層になり来店そのものを
しなくなる層が増加し、
策を打っても響かなくなるからだ。
この段階までいくと、
当然経営は厳しくなっているため、
より短期的な成果を求められる。
離れてしまった顧客を取り戻すには
顧客に情報が到達させ、重い腰を上げさせ、
理解を促し再度支持に転換する段階まで
導かなければならない。
つまり離反の度合いが高まるほど、
対策の効能がでるまでに時間がかかるわけだ。
重くなった腰を上げていただく為の
本質的な施策を用意しても、
短期間で成果が上がらない。
そこを突かれ短期的に数値をあげる為の
対処療法に切り替えざるを得なくなった時、
症状は更に悪化する。
どこでバッドスパイラルを断ち切るか‥‥。
勇気ある策を我慢強く続ける必要があり、
かつ大きな事業になる程、
有力なステークホルダー(ここでは主に株主を指している)をも
納得させなければならない。
はやい段階で如何に有効な対策をうち、
お客様により喜んでいただけるお店を
維持継続していくことができるかが重要になる。
これまでに多くのお店が伸び、
そして衰退をしてきた……
いかにして生き残り、
勝ち残るか………
シリーズでこのテーマで語って参ります (^^ゞ
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