みなさん、こんにちは!
店舗の利益改善 虎の巻 第6巻です。

徐々に内容は全体観の話からSTEP1の主題である
【経費マネジメント】に移っていますが、
前回は「賢いお金の使い方」を考える時に、
何から手をつけるかの優先順位についての
お話をさせて頂きました。
お客様から遠いものから順番にという話です。

ですが、正直イメ-ジがつきにくいと思いますので、
今回はもう少し具体的な話をしていきます。

前回、「勘定科目別」に「かたっぱしから」という表現を
しているのは「モレなく」実行するというのが主旨です。

例示した方がわかりやすいので、
ある会社の例でお話をしていきます。
こちらでは「消耗品費」という勘定科目の中に、
ボールペンやらホチキスの芯やらセロテープやらと、
あわせて印刷費が入っていました。
この印刷費用を細かく見ていくと、
①お店で配布する手配りチラシ、
②社内会議様の資料、
③販売員に配布する商品に関する情報
④その他、各種プリントアウト
※ネットで検索したページの印刷
といった内容に分類されました。
これを前回お話した、お客様から近いものと遠いものに分類します。
「① ・③」はお客様に近く、「②、④」はお客様から遠い事がわかります。
なので「②、④」について優先して手を打っていきます。

まずは②についてです。
そもそも印刷屋さん外注をしていました。
枚数が多いので印刷+ホチキス止め等の手間を省くためです。
A4サイズ1枚当たり24.8円で発注をかけていました。
さすがにコンビニ等に比べれば安いですが…
次は改善方法を探っていきます。
こちらの会社ではコピー機を導入する際に、
トナーを購入するのではなく、モノクロ1枚◯円、
カラー1枚◯円という形で使用実績に応じて、
費用をしはらう形態をとっていました。
1枚というのは1面を示していて、両面刷りにすると、
紙は1枚分ですが、印刷面は2枚という換算になります。

これまでの話を考えるとサービスレベル(提供品質)を
おとさずに上手く改善につなげようという取組なので、
具体的なアプローチをしていく必要があります。

要はホチキス止めした状態で仕上って、
今より安く済ませる方法を考えます。

このケースではある事が判明して一気に解決に至りました。
1面あたりの印刷費はサイズが変わっても同じだったのです。
B5 1面でも、A4 1面でも、A3 1面でも同じです。
これを受けてA4両面刷りから、A3に2ページ分刷る事にしたんです。
これで面数は半分になりました。
ここで浮いたコストを使って、
フィニッシャーというホチキス止めが
できる機材を購入しました。
これで、A3用紙にA4原稿を4面刷って、
自動でホチキス止めするという形式で内製化です。
結果ホチキスの芯のコストも含め
24.8円から1枚10円をきる金額まで
コストダウンに成功しました。

予期せぬ副産物があったのが、
外注時の原稿締め切りよりも、
引きつけて印刷スタートしても
間に合う様になりました。
便利になったという事で、
現場では大変喜ばれました。
※店舗ではなく本部での話です。
④については、
なかなか難しく、
きょくりょくカラー印刷禁止…
といった内容に留まりました。
その他というだけあって、
内容にバラツキがあり、
対応しきれなかったという事です。
もっと細かく分類すれば、
打つ手はあったかもしれませんが…

という事で「お客様から遠いもの」に
ついては比較的、ダイナミックに
手を打っていく事が可能です。

逆に「お客様に近いもの」については
その影響度について慎重に検討し、
テストをしていかなければならない為、
しっかりと時間をかけて検討していくべきです。

ちょっと話は細かくなりましたが、
こんなイメージです。

疑問点があれば質問して下さいね(^^ゞ

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著者プロフィール

専田 政樹(弟)
専田 政樹(弟)中小企業診断士
7&iグループ出身。
大企業10年、中小企業10年のマネジメント経験を活かし、制度構築、業務改善、人材育成等で企業支援にあたる。
企業在籍中に管理部門責任者として営業利益▲3%から1年で+0.5に改善した実績をもつ。
多様な人材の能力を引き出し相乗効果を出すダイバーシティマネジメントを専門分野とし、既存人材活性化を得意とする。