みなさん こんにちは!
中小小売業の利益改善コンサルタント
中小企業診断士の専田政樹です。

店舗の利益改善 虎の巻【21巻】です。

STEP3【売場のスペースマネジメント】の
8回目となります。

前回は社会情勢の変化に対し、
どのように消費行動が変化してきたか、
というお話を、戦後から、バブル崩壊後、
くらいまでお話させていただきました。

今回はその続きで、
現在どのような状況へ向かっているか…
というお話です。

2010年前後のゆるやかな経済の回復の後、
起こったのが東日本大震災です。
人々の心理はここで大きく転換しました。
生産拠点の被災や、物流網の破綻、などから
店舗では品薄状態や品切れが多発しました。
瞬間的に売手市場になったのです。
この危機的状況の中で、
人々のライフラインとなる事のできた店舗は
おおきく評価をあげたのではないでしょうか?

一方で人々の心理は大きく
1つの方向に振れました。
その直前までは、多様化という言葉が叫ばれ
色々は価値観や嗜好性が着目されていました。
しかし震災を受け、
電力不足による輪番停電などを経験し、
節電が定着し、エネルギーのありかたに
注目が集るなど様々な影響が発生します。

そんな中、人々は家族や親友など、
人との絆を大切にする【絆消費】と呼ばれる
スタイルを築きます。
両親の家に連絡をいれたり、
遊びにいったりする頻度が増え、
3世代での消費やイベントが増えたり、
インビジブルと呼ばれる、近隣居住による、
3世代で支えあいながら暮らすスタイルが
より定着をしていきました。
これまでは高齢者が子供用のヨーグルトを
頻繁に購入するようになり、
住民が変わった訳ではないのに、
店舗での売れ筋が変わったりしました。

その後の復興期を越えて、
アベノミクスを迎えます。

一時、高級品が良く売れている、
という話が世の中を席巻しました。
しかしこれは既に言われているように、
投資で利益を得た一部の方のみの
消費行動であり、一般の人々は
そこまで景気回復の実感をうけていない、
という状況でした。

そのような状況の中で、
消費の傾向は変化をしてきます。
【本物嗜好】へのシフトです。
長い不況とデフレの中で
世の中の支持を得た商品は、
低価格にものが多かったのでは
ないでしょうか?
私自身高校生の頃はNBブランドの
ジーンズを1本1万円弱くらいで購入し、
「うーん 格好いい!」と
思っていましたが、
ユニクロを中心にここまでくると
その値段を出してデニムを
買う事そのものがなんだか
バカバカしく、感じてしまいます。

そんな時代があまりにも長かったからか、
どうせ買うなら「しっかりとした良いのを!」
という感覚が広がってきています。

それは高級品というよりは、
口コミで他の消費者が「良い!」といっているもの、や
専門家や著名人が良いと認めているもの、
伝統ある産地や、技術ある職人の技など、
より本質的な価値をもったものが
好まれていると思います。
贅沢品とは一線を画しています。
消費者は不況時代を生き抜いた事で、
より賢くなっているからです。

現在のお客様は、
生活必需品については必要なものを必要なだけ、
としっかりと認識をしています。
余計なものは買いません。
一方で安くても、
直ぐにダメになるようなものも買いません。

より本質的な価値(買っても損しない本物)か
新しい面白いもの(メリハリ)を求めています。

お店つくりではそんなことを意識して、
お客様から共感を得られるものを
展開していくことが重要です。

皆さん自身、消費者としてはどんな感じでしょうか?
自分のお買い物スタイルの変化を考えてみるのも
たまには楽しいですよ  (^^ゞ

人にまつわる問題や悩みを抱えていませんか?

著者プロフィール

専田 政樹(弟)
専田 政樹(弟)中小企業診断士
7&iグループ出身。
大企業10年、中小企業10年のマネジメント経験を活かし、制度構築、業務改善、人材育成等で企業支援にあたる。
企業在籍中に管理部門責任者として営業利益▲3%から1年で+0.5に改善した実績をもつ。
多様な人材の能力を引き出し相乗効果を出すダイバーシティマネジメントを専門分野とし、既存人材活性化を得意とする。