養成課程30回目は中小企業診断士小川講師による製造業情報化。本日は社長(想定)へのヒアリングを行い、それを元に診断➡提言のベースを作成。ヒアリング結果

1⃣営業面

売上2億5000万円でここ数年微減が続く。今年度はギリギリで黒字、前年度は赤字であり、水準はここ数年同じ傾向。製品の粗利率は50%弱を確保。(個別原価計算がアバウトであり、正しい粗利は把握出来ていない。また労務費の原価参入も社長自身もよく見えていない?)大口の取引先からはこれまでの実績から信頼を得ており評価が高い。

2⃣生産面

金属加工品が全体の8割を締めるが、取引先から図面、材料の提供を受けての受注生産が殆ど。繰返し生産も時折あるが、その受注タイミングが予測出来ない。営業担当者がゴム加工品も製造しており営業に集中出来ていない。会計以外の各種管理は全て紙べースで行われており、取引先からの図面も紙ベースで棚の中に保管されている。今後、受注が大幅に増えた場合、それに対応する生産余力はあまり無い。

3⃣営業面

受注は営業担当者が受け、製造部門の状況が示されたホワイトボードを元に生産計画を立案する。大口の取引先で約4割の売上があり、他に2社1割前後の顧客がいる。近年の売上減少傾向から小口の顧客も積極的に取引をしている。

4⃣人事組織面

製造部に9名の社員がいるが、全ての製品を加工出来る熟練工は三名で他六名の社員の能力は個人別にバラツキがある。前年度のISO9001の取得時に個人別のスキルは形式化されており、多能工化に取り組んでいるが、実際の所は熟練工からの伝承ごベースになっており、日々の業務の中でなかなか進まない。また新たな技術を身につけた際に、昇給するよう制度は整っておらず、社長の判断で処遇を決めている。

➡以上のポイントから提言

1⃣人事教育制度を整え、多能工化推進。ゴム加工も製造部員が行い、営業部員は営業に専念。

2⃣原価管理の為に製造部員による生産作業等のデータ化とその管理を始め、標準化へ取組む。

合わせて製造ラインの操業度を見える化し、空き状況を営業部員がデータで把握出来るようにする。製品情報も合わせてデータ化し個別原価計算を徹底。

3⃣上記を機能させる為の情報システムを作成導入。現状況から添付写真のような生産座席管理システムを提案。特に製造部では入力負担を減らす為、タブレット端末を使用したシステムへ。

※この部分は私見です。

次回チームで意見の擦り合わせの後、再ヒアリングの際に社長に方向性を確認し、掘り下げていきます。_φ(・_・

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著者プロフィール

専田 政樹(弟)
専田 政樹(弟)中小企業診断士
7&iグループ出身。
大企業10年、中小企業10年のマネジメント経験を活かし、制度構築、業務改善、人材育成等で企業支援にあたる。
企業在籍中に管理部門責任者として営業利益▲3%から1年で+0.5に改善した実績をもつ。
多様な人材の能力を引き出し相乗効果を出すダイバーシティマネジメントを専門分野とし、既存人材活性化を得意とする。