小売業の利益改善~STEP4㉛ 3つの構成比で売場を操る~C:売場構成が効率を左右する Vol.8

マーケットニーズを狙った
売場面積設定をつらぬけば
店生産性は飛躍的に向上する!

小売業の利益改善コンサルタント、
中小企業診断士の専田政樹がおくる、
店舗の利益改善 虎の巻、
【59巻】です。

さて、売場面積という
テーマの8回目となります。

今回は、構成比を串刺しするときの
ポイントについてお話していきます。

商品特性上、
分類ごとの売上の上下動には特性があります。
①シーズン商品
年間の中のある一定の期間だけ
売上があがるものです。
気温や季節の変動にあわせたものが
多くなります。
生鮮食品はもちろんですが、
衣料品であれば水着や浴衣、
盛夏もののワンピース、
なんかがそうですよね。
冬ならダウンジャケットなどの
防寒ものからホッカイロや、
ネックウォーマーとか、
おでんや、なべなんかもそうですよね。
花粉グッズなんかもその一種でしょう。

②年間定番
2つ目に年間常に一定に売れるものもあります。
加工食品、デイリー食品を筆頭に
野菜では土物なんかもそうですよね。

新しくとれる旬なシーズンは
もちろんありますが、
いまや年間扱われている商品で、
常に購入する事ができます。
日販品は、ほぼこれにあたるでしょう。

③波動型商品
3つ目はピークがあるものの、
年間売れ続ける商品がありますよね。
ちょっと以外かもしれませんが、
靴下なんかがこれにあたります。
売れなくなる時はありませんが、
夏はぐっと落ち込みます。

ここまでのお話で、
すでにお気づきだろうと思いますが、
このような様々なタイプの商品分類を
ひとつずつライフサイクルに落とし込み、
◯度になったら■商品が上昇する…とか
△日になったらこうかわるとか、
トリガーをはっきりっせておいて、
事前にならべたてるのです。
そしてそれ扱い商品の特性に応じて、
日別、週別、月別などに適正なサイクルに
落とし込みます。

月別では精度を欠いてしまうケースが
多くなりますので、週別か隔週くらいで
実施した方がいいでしょう。

すると週別に、どの分類がどのくらいの
売上の比率をもつのかを構成比に
落とすことができます。変化前と変化後の
構成比を抑えそれぞれレイアウトまで
落とし込んでおきます。
その内容を事前に共有しておき、
トリガーがきたら誰もが同じレイアウト変更を
おこなえるように情報共有しておきます。
こうする事でシフト制がひかれている現場でも
直接担当している人材の有無に関わらず、
タイムリーに対応する事ができるようになるのです。

構成比を操れるようになるには
実際には熟練度を要します。
トリガーが何なのかを理解するには
経験が必要だからです。

次回はトリガーの研究事例について
お話しますね。

ここを乗り越えると、
一気に前にすすみますので、
苦しいですが、
頑張っていきましょう!   (^^ゞ

↓各ステップのリンクはこちら

STEP1 まずは賢いお金の使い方 – 株式会社せんだ兄弟社 (kyodaisha.com)
STEP2 商品ロス削減による足場固め – 株式会社せんだ兄弟社 (kyodaisha.com)
STEP3 人間の行動科学に基づく売場作り~VMD – 株式会社せんだ兄弟社 (kyodaisha.com)
STEP4 3つの構成比で売場を操る – 株式会社せんだ兄弟社 (kyodaisha.com)
STEP5 3C分析を使いこなして強みを強化 – 株式会社せんだ兄弟社 (kyodaisha.com)
STEP6 権限移譲で多店舗展開を成功させる – 株式会社せんだ兄弟社 (kyodaisha.com)
STEP7 お客様と長く付き合う – 株式会社せんだ兄弟社 (kyodaisha.com)
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