小売業の利益改善~STEP2⑦ 商品ロス削減による足場固め~投資なしで即効性のある利益改善策 Vol.7

みなさん こんにちは!
店舗の利益改善 虎の巻【13巻】です。

前回までで、商品ロスについて
「外部要因=万引き」と
「内部要因=従業員不正」について
お話をさせて頂きました。

今回は、内部要因の中の
「管理上のミス」についてです。

平たく言えば「間違えちゃった系」や
「破損系」などかなり広範囲なものがあります。

ひとつは「商品の取り扱いミス」、
もうひとつは「金銭授受時のミス」があがります。

では「商品取り扱いミス」からです。
雑貨や衣料品などでいえば、
商品の破損、汚損などがあがります。
品出し時や、商品整理の際に、
箱をつぶしてしまったとか、
パッケージに傷をつけてしまった等です。
売手の立場からすると商品そのものは
全く問題ないのですが、
お客様としてはこういう品は買いません。
若干の値下げで済む場合と、
大幅に下げて売れないケースなど、
色々ありますが本来であれば、
不要なロスとなります。

またこんなのもあります。
事務作業をしながら商品に触れ、
ボールペンのインクや、朱肉で
汚してしまったケース。

移動中にひっかけてしまい、
落下させ破損とか。

平素より商品の取り扱いを
丁寧にする風土作りが重要です。
商品は将来お客様のものになる
大事な預かりものです。
自分たちのものではありません。

次は「金銭授受のミス」です。
商品ロスとはちょっと
ずれるかもしれませんが
レジ違算などの事です。

5千円お預かりして、
1万円で入力して
つり銭を渡してしまうなど…

金銭の受け渡しの際の、
確認動作が徹底できて
いないために発生します。
お客様との相互確認不足も
大きな要因です。

一生懸命、売場をつくって、
商品を並べて作った売上が
一瞬で吹き飛びます。

5000円のつり銭ミスをしたら、
カバーするのに、
いくら分の売り上げが必要でしょうか?

以前お話した食品スーパーなら
営業利益率は1%ですから、
50万円の売り上げをつくらないと取り返せません。
150円の食パンなら3000個売って45万円です。

想定していないロスを発生させてしまったら、
営業利益1%の体質なら100倍の売り上げが
必要になります。

恐ろしく感じませんか?

ジュース1本落下させて100円(原価)分廃棄に
してしまったら、その100倍ですから、
1万円分、売らないとカバーできないんです。

そう考えると、
平均1.8%でている商品ロスを
すこしでも削減する事ができれば、
利益直結で成果があがります。

100円売上増では1円の利益増ですが、
100円(原価)のロスを防げば
100円の利益増の効果があるという事です。
100倍効果が違います。

さあ、どちらも重要ですが、
どちらから始めますか?

一日でも早く具体的に
アクションを起こしましょう。
早く始めた分だけ、
早く効果があがります。
2年後(仮)にはまた消費増税が待っています。
一刻もはやく体質改善をはかっていきましょう!

(^^ゞ

↓各ステップのリンクはこちら

STEP1 まずは賢いお金の使い方 – 株式会社せんだ兄弟社 (kyodaisha.com)
STEP2 商品ロス削減による足場固め – 株式会社せんだ兄弟社 (kyodaisha.com)
STEP3 人間の行動科学に基づく売場作り~VMD – 株式会社せんだ兄弟社 (kyodaisha.com)
STEP4 3つの構成比で売場を操る – 株式会社せんだ兄弟社 (kyodaisha.com)
STEP5 3C分析を使いこなして強みを強化 – 株式会社せんだ兄弟社 (kyodaisha.com)
STEP6 権限移譲で多店舗展開を成功させる – 株式会社せんだ兄弟社 (kyodaisha.com)
STEP7 お客様と長く付き合う – 株式会社せんだ兄弟社 (kyodaisha.com)
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