小売業の利益改善~STEP3⑮ 人間の行動科学に基づく売場作り~C:店の奥までお客様を引き込む Vol.3

おみなさん こんにちは!
中小小売業の利益改善コンサルタント
中小企業診断士の専田政樹です。

店舗の利益改善 虎の巻【28巻】です。

STEP3【人間の行動科学に基づく売場作り】の
15回目となります。

さて前回は、
売場の奥までお客様を誘引する
仕掛け作りの話を致しました。

私からいうと最も重要なポイントなのですが…
奥へ、奥へという話や、
目線を引っ張るという話は、
聞けば結構当たり前ですし、
一方でそんなにうまくいかないでしょ…
という話に感じやすいのも事実です。

意図的にやらない箇所があるのは
まったく問題ありません。

しかし
わかっているけどやってない、
もしくは
わかっているけどやれていない、
ということであれば非常に
もったいない状況です。

さらにいえば、
マネジメント者が、
全く異なる指示をしている
ケースもあります。
そんな事にならないように
紙面で説明できることも大切です。

という事で、後から
お店の図面に落とし込むことを
意識してさらにこの話を進めます。

今度はお客様を前回の記事の
反対側へ誘導してみます。

まず売場前面でのアプローチは同様に
うまくいったとします。

次に前回のお話とは反対側に
目線を誘導していきます。

どうでしょうか?

さらに奥へ誘導します。

奥まで誘導できたとしたら
大成功です。

という事で今度は結果作った売場は
どんな売場になったでしょうか?

前回の図と合わせると
こんな状態です。。
どうでしょうか?

配置したアイキャッチの場所だけを
図示すると、こんな感じです。

お客様の目線を意識して、
アイキャッチになる場所を
図面に落としこむ事が
できればOKです。
慣れれば、わりと簡単に
矢印を考えなくても
配置図を作る事が
できるようになります。

根本的な事をいうと、
平面図を用いて
売場を考える事は
実際に売場にいると
非常にしんどいですよね。
日々売場を守り、
お客様への対応や商品管理など
様々な事におわれていると
なかなかゆっくり考えている
時間はありません。

でもここが、踏ん張り所です。
基本配置は一度作ってしまえば
そんなにかわりませんので、
どこかで我慢してヘッドワークから
入って下さい。

最初に基本形ができていれば
そのあとはそれに沿って、
流れていけばいいわけです。

また上長と話あいをする時も
これをもとに論理的に
話をすすめる事ができます。

どの順番でやれば、
早くお客様から
支持を受けられるか?
という事なのです。

視界を誘導する矢印を外した
平面図が、最初に立てる計画になります。

これが正しかったのかどうかを
検証し修正し続ければ
どんどん精度が上がります。

いかがでしょうか?
ここを乗り切ると
売場はぐっと進化します。

ではまた次回、
更にほりさげていきますね  (^^ゞ

↓各ステップのリンクはこちら

STEP1 まずは賢いお金の使い方 – 株式会社せんだ兄弟社 (kyodaisha.com)
STEP2 商品ロス削減による足場固め – 株式会社せんだ兄弟社 (kyodaisha.com)
STEP3 人間の行動科学に基づく売場作り~VMD – 株式会社せんだ兄弟社 (kyodaisha.com)
STEP4 3つの構成比で売場を操る – 株式会社せんだ兄弟社 (kyodaisha.com)
STEP5 3C分析を使いこなして強みを強化 – 株式会社せんだ兄弟社 (kyodaisha.com)
STEP6 権限移譲で多店舗展開を成功させる – 株式会社せんだ兄弟社 (kyodaisha.com)
STEP7 お客様と長く付き合う – 株式会社せんだ兄弟社 (kyodaisha.com)
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