みなさん こんにちは!
店舗の利益改善 虎の巻 【第7巻】です。
前回は「お店とは遠い」ものから優先に…
というお話をさせて頂きました。
事例は他にも山ほどありますが、
どれも店からやや遠い話になりますので、
その辺りは割愛いたします。
さて今回から、今までよりやや営業よりに、
【スタッフマネジメント】にテーマを移します。
私自身も店に務めていた時に、
スタッフマネジメントをテーマに利益改善をとかんがえると
真っ先に残業や作業効率のことが頭に浮かんでいましたが、
今回はもっと即効性もあり効果の高いものをお話します。
まずはこちらをご覧ください。
帝国データバンクさんやら、
日本スーパーマーケット協会さんやらの
データを引用させて頂いております。
売上規模30億円~300億円の食品スーパーの
損益データの平均値を表して見ました。
平均粗利率は約24%、
営業利益率は0.87%といった感じです。
売上1000円に対し経費を差し引いた営業利益は
1円にもならないという状況です。
非常にシビアな事はわかります。
ここでポイントにあげたいのが商品ロスです。
食品スーパーの平均値が1.8%ですので、
もしこれを半分にする事ができればどうなるでしょうか?
商品ロスを減らした分がそのまま利益に跳ね返る事を
おわかり頂けるでしょうか?
では商品ロスって何?といいますと、
棚卸しをした際に本来100個あるはずだった在庫が、
数えてみたら98個しかない…という状況です。
これで商品ロス率2%です。
この原因を探って、撲滅していく事で、
そのまま利益が改善されていきます。
代表例をあげますと、「万引き」、
「廃棄」「従業員による不正」だったり、
ものによっては、溶けちゃったとか、
蒸発しちゃったとか、管理上の問題も出てきます。
商品ロスが何から発生しているか?
発生している理由はなんなのか?
どうすればなくせるか?
…と考えて手を打っていくわけです。
お客様への商品サービスの質を落とさずに、
利益改善をしていく1つの重要なポイントです。
イメージは掴めたでしょうか?
次回からは内容についてもう少し具体的に
お話していきますのでご期待ください(^^ゞ
著者プロフィール

- 中小企業診断士
-
7&iグループ出身。
大企業10年、中小企業10年のマネジメント経験を活かし、制度構築、業務改善、人材育成等で企業支援にあたる。
企業在籍中に管理部門責任者として営業利益▲3%から1年で+0.5に改善した実績をもつ。
多様な人材の能力を引き出し相乗効果を出すダイバーシティマネジメントを専門分野とし、既存人材活性化を得意とする。
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