社会構造の変化とともに、人の状況が急激に変化をし始めています。
リーマンショック後、落ち込んだ求人は徐々に回復し、2013年の第4四半期に1倍を突破し、その後上昇を続けています。
今やバブル期を上回る状況となり、時代を担う若者の採用は厳しさを増しています。
一方で、大変な思いをして採用した新入社員の定着率が悪いという企業の声もよく上がっています。
終身雇用が崩れ、転職市場も活況であることなども一因としてあげられるでしょう。
そんな中で、「最近の若い奴は○○○」的な言葉が、相も変わらずでてきます。
「俺が若いころは○○○」も定番です。生きてきた時代が違うのですから、違って当然です。
言っている本人達自身も、自分が若いころは上の世代から同じように言われてきたはずです。
例をあげれば「新人類」などでしょうか。
私自身、社会人デビューした頃は「人はいくらでもいるから辞めたい奴は辞めればいい」という風潮が強かった時代です。
毎年新人は入ってくるから、ほっといても育ってくる人材を登用すればよかったという状況です。
その為、上の世代になるほど、今でもその風潮があり、「習うより慣れろ」や「仕事は盗め」から脱却できていません。
伝承が滞っているという問題意識もありますが、ここでもキーワードは伝承(=古くからの習慣、しきたりを語り継ぐ)です。
過去日本が体験した成長時代は物不足の時代ですから、同じものを大量に生産し波及されるスタイルが成功ルートであった為、これでよかったのですが、変化のスピードが速く、多様化が進む現在では効率が悪くなっています。
「先輩の経験技術→個々へ伝承→個々でかみ砕き自分の物にする」この流れで一番重要なのは「個々のかみ砕き力」です。ここのレベル次第で現在に通用するかどうかが変わります。
この力がないと、受け継ぐ話はただの武勇伝となってしまいます。昔の自慢場話ばかり聞かされても聞く側はついてきません。
そこで弊社では、過去より培ってきた個々の企業の「良さ」を、先にかみ砕いて情報化し、教育プログラムとしていく事を推奨し、その支援を行っています。
働くメンバーが自社業務のどんなところに共感し、やりがいをもっているのかをあぶりだし、再定義をした上で、キャリアの段階に合わせた実践的なスキルの習得をサポートします。
制度構築や業務改善の支援によって培ったノウハウを基に、個々のメンバーに注入し、自律的に各社の求める人材像に近づいていくよう育成手法を組み立てます。
提供している研修メニュー例
業務改善
【ステップを踏めば誰でもできる業務改善力習得研修】
業務改善を阻む罠を知り、突破する力を習得し、実践につなげる
階層別
【新入社員入社前研修】
自社の求める人物像と、個々の入社後の将来プランを考え、働く価値観と自社業務 の共通点を明確化。
入社前だからこそできる自己啓発計画を立て、早い段階での成長を促します。
【新入社員研修】
社会人デビューにあたっての前提を考えます。
自社の業務目的と自分の価値観を合 致させ、将来やりたい仕事を行う為にどんな事が必要なのかを考えます。
もちろんビジネスマナーの習得も行いますが、まずは心があってのマナーです。
入社3年後の自分の成長を考え、持ち場についてからの中期での成長意識を高めます。
【リーダー層研修】
基本的な実務は身に着けた、将来の管理職候補者へ対するマネジメントスキルの基礎を学ぶ研修です。
OJTを中心に実践力を高めたメンバーが基礎的な理論を学ぶ事で大きな効果を生みます。
それは体験を通じて理解している事が言語で整理できる事です。
この事で、自らが実践する力が高まるだけでなく、後輩指導の際に言葉で論理的に語る事ができるようになります。
やってみればわかるよ…とか、わからなかったら聞いて…という形式から脱却をしていきます。
キャリアの早い段階でこういった力をつける事でそれが「あたりまえ」となり、いざ管理職についた時の部下育成が変わってきます。
体で覚えたまま、管理職につくと教わった経験もなく、教えた経験もないままなので、部下にも同じような事を求めてしまいます。
人材育成の風土が変わらない一つの要因となってしまいます。役職に就く前から、力を養っていく事が重要です。
【初級管理職研修】
いざ役職につくと、様々な事が変わります。
プレイヤーから管理者になる事で、指示を受けるだけでなく指示を出す側に回ります。
その際、咀嚼力が重要となります。平素より、「何故・どうして」を追求し、「●●してくれ」ではなく、「●●のようにお客様にサービスを提供したいから、●●してくれ」と伝える事でチームの動きが変わっていきます。
まずは仕事の目的を言葉にしてメッセージ化する力を養います。
また部下の評価、育成という業務が加わります。
これまで職場のキャプテン的な立場での指導は行ってきたでしょう。
これをより計画的に行っていく事が役職者として求められます。
事前に部下と業績目標とともにスキルの習得などの成長目標を刷り合わせ、期間中に進捗確認をしていきます。
部下と目標を共有している事で会話にブレがなくなり、定期的に話をしていくことで信頼感も深まります。
リーダー層から管理者層になる事で変わる事をしっかりとサポートしていきます。
業種別研修
【小売業向け店長候補者養成研修】
近い将来マネジメント職者が知っておかなかればならない
店舗運営管理の知識技術について論理的に学ぶ講座です。
■フレームワークを活用した個店戦略
3C分析を使いこなす
顧客分析とターゲットマーケティング
競合分析と自社分析の有効な分析項目設定方法
SWOT分析の活用方法
事業ドメインの再定義と判断基軸となるキーワード設定
■POSデータを活用した店舗活性化
3つの構成比データを活用した販売計画立案
単品管理と死筋排除
■VMD(ヴィジュアルマーチャンダイジング)と販売計画
視覚を意識した店づくり~視野誘導と導線誘導
通路幅の論理的な設定方法
高さにアプローチして店内装飾を管理する
■計数管理と財務諸表
各種データと財務諸表を関連性
コスト管理と顧客満足
やっていいコスト削減と、やってはいけないコスト削減
…その他
【BtoBtoC型人材派遣業向け部下育成研修】
シフト制や週休日の違い、派遣先の違い…様々な要因からコミュニケーションがとりにくい状況があり、人材育成面での悩みが尽きない業種の1つです。
また実際に話を聞いてみると、自分達の仕事の意義を過小評価してしまっているケースも散見されます。
そのため人材育成を担う役職者に必要となるのは、まず仕事のやりがいを言葉にすることです。
自分達が提供している業務が顧客企業にとってどんな価値をうみだしているのか?そのことによってどんな事に貢献しているのか?このポイントを部下にしっかりと語っていくことで、部下とともに業務に対する意識を変え、提供サービスの質を高める人材育成をしていきます。
【小売業向け利益改善シリーズ~商品ロス削減研修】
小売店舗にとって、人口減少によるマーケットの縮小、規制緩和による競合激化、業種間の品揃えの交錯などの市場環境の中で、厳しい勝ち残り競争にさらされています。特に既存店では売上を上げる事による成長が難しい状況です。
その為、重要となるのが利益性を高める仕組み作りとなるのですが、海外では重視され日本ではなかなか着目されていない分野が商品ロスです。
外部ロス(万引きなど)内部ロス(従業員不正)、管理ミス(打ち間違え・数え間違えなど)の3つがありますが、この分野への対策を「平素の業務」の中に、習慣としてミックスしていくだけで、大きく状況は変わります。
根性論で注意を促しても効果はあがりません。
店舗の状況に合わせ論理的に対策を練り、ルール化してく事でしっかりとした成果が上がります。
生活消費材を取り扱う店舗は必須のメニューです。
【小売業向け利益改善シリーズ~データを使った店舗活性化】
近年設備投資が進み、いまやPOSが当然のように入っている時代になりました。
一方でPOSデータの使い方については非常に差が大きいのが現状です。
データには点で見るもの、流れで見るもの、推移を見るもの、複合してギャップを見えものなど様々なものがあります。
実際には結果としての売上額や粗利額などを見るに留まっているケースも多く、POSを使いこなせていないケースが散見されます。
当該研修では、売上粗利と、在庫、売場展開の連動方法を学び、計画立案と検証力を習得します。
各データを計画立案の材料として使い、その検証を行えている場合は、さらに詳細のスキルをお伝えしていきます。
この力が身につくと、PDCAサイクルが周り始め、日々の業務経験がノウハウとなって宿り始めます。
状況に対する仮説立案力が高まり、計画精度が高まる事でどんどん上達していきます。仕事にもやりがいがでてなんとも楽しい時間となっていきます。
店舗管理を行う方に必須のメニューです。
【小売業向け利益改善シリーズ~人間の行動科学に沿った論理的売場作り】
いうまでもなく小売業では人材育成におけるOJTの構成が高くなっています。
店舗で実際に業務を行う事で覚えていく事が多いからです。
一方でバブル崩壊以降、規制緩和や営業時間の延伸など様々な変化によって利益性の低下が起きています。
売上効率の低減によって利益を維持できなくなってきているのです。こういった状況に対応する為、経費削減や、人員の非正規化を進めてきました。
結果として先人たちが知っていた知識を、今のスタッフが知らないという事が起きています。
一昔前は「●●って何故こうなっているのですか?」と質問したら、「●●だからこうなっている」という答えが返ってきました。
おまけに「しょうがねぇなぁ…そんなことも知らないのか!」というお叱りもセットでしたが(笑)
今な「昔からそうだよ。なんでっていわれてもねぇ」となってしまう事が増えています。
その為、お店とは、売場とはそもそもお客様の行動から逆算して論理的に構成されている事を学ぶ事を重要視しています。
人間の視覚から発想し、お客様目線で、平面図から全体を見直し、意図的に売場を作っていく力を習得します。
このステップを学ぶ事で売場作りの考え方がお客様視点となる為、あらゆる事で考え方が変わっていきます。
本来小売業の根幹ともいえる部分です。
その他、ご要望に応じたカスタマイズ研修
ご要望に応じて編集型でも、オリジナル型でも対応致します。
業務の方針を徹底させるタイプや、ファシリテーション+コンサルテ-ションのミックス型(研修を通じて課題をディスカッションし、解決策をその場で立案)も対応しています。
お気軽にご要望ください。