先日、新聞屋さんで入場無料チケットを頂き、浅草花やしきに行って来ました。
行く前に現状をちょいと検索。
戦前に開演した伝統ある遊園地であるこちらの花やしきさん。
歴史的には関東大震災で大ダメージを受け、戦中に閉園。
戦後、㈱トーゴ(もとは東洋娯楽という遊具製造をしている会社)が営業再開。
バブル崩壊後、㈱トーゴが経営不振に陥り倒産。
年間40満人の入場者があった花やしき事業は営業譲渡を経て
㈱バンプレスト子会社、㈱花やしきとして営業を継続。
以前入場無料だった時期は浮浪者や馬券を買った競馬ファンがたむろっており、
一般の方は怖くて近寄れなかったとの声も・・・
風営法改正に伴い、入場料をとるようになり客数が増加していったとのこと。
さて実際に行ってみて感じた事を
マーケティング・ミックス視点で分析。
①ターゲット
祖父母とお孫さんの組み合わせかとおもいきや、
ヤングファミリーはもとより、大学生やカップルまで。
完全にノンエイジ。
ちょっとびっくりしました。
②提供しているサービス(プロダクト相当)+プレイス
都心の遊園地としてコンパクトな面積で、
密集感のある盛り上がった場を提供。
遊具的にはとしまえんのスケールダウン版ともいえそうな
内容であるが密集している分盛り上がり抜群。
日曜日だった事もあり、どの遊具も適度な列をなし、
ちょっとならべば直ぐ乗れるが、ガラガラ感はないという
絶妙なサジ加減。これは真似できないVRIOな強み。
スタッフはにこやかでホスピタリティあふれ、
少人数でも安全点検を素早く正確にこなしていた◎
③プライス
大人入場料900円+フリーパス2200円とお手頃?
4歳以下の子供の親は付き添い料金無料とこれまた粋なはからい。
④プロモーション
近くの植木市で植木を買うと、一つに付き5人まで無料のキャンペーンを展開。
地域イベントともコラボ◎
6月28日より日本最古で世界でも5番目に古いコースターが60周年という事で、
還暦コースターと名付けペインティング。
パブリシティーも獲得し、現場も盛り上がっていた。
お化け屋敷は2011年日経トレンディーネットの怖いお化け屋敷ランキングで2位をGET。
日本で初めてパンダの乗り物(稲中卓球部でよくみました 笑)を導入したという歴史も生かし、
コラボ郵便ポストをつくっていたのもなかなか楽しい仕掛けでした。
という事でかなり良い感じで盛り上がっており、
歴史あり良さをところどころ表現していました。
(もっと思い切って打ち出していいと思いますが・・・)
とい事でここらは勝手にコンサルさせていただきます。
■経営課題
①老朽化ポイントの改装が遅れています。塗装のハゲや遊具の陳腐化・・・
一方で密集した空間で客数があると部分的な工事もままならなそうです。
つまりやりたくてもなかなか進まない。
どこかのタイミングで一度閉園してでもやらなければならないタイミングが来るのでは?
どうせやるならお客様の支持のある間にやならいと苦しくなります。
②平日の集客力
土日でぎりぎりいい感じであった事から察するに、
平日はやや苦しいのでは?
おとなりの浅草寺には海外からの観光客がたんまりはいっています。
①の改装と合わせて今一度歴史のある遊園地である事をさらに強化し、
日本文化を打ち出した都心型遊園地として打ち出し、
観光客を取り込んではかがでしょうか?
土日は逆に入場制限が必要だったりして・・・
→という事で許可なく勝手にやっちゃいました。
子供達も喜んでいましたし、その後隅田川でおやつを食べスカイツリーまで歩き、
楽しい休日を満喫させて頂きました。花やしきさんありがとうございました。
ということで、こんな感じでシリーズ化していきたいと思います。
皆様宜しくお願い致します。