ZOOMを使った研修で、グループ討議を上手く実践するポイント「Q&A」 

本来であれば「新入社員研修」真っ只中のシーズンですが、
コロナウイルスの影響もあり3密を避けるためにも、
教育活動が延期・中止となっているケースが多々発生しています。

こういった状況下でも、なんとかならないかと様々な模索をしていく中、
ZOOMを使って研修をできないかというお声を頂戴するようになりました。
お客様と相互に「遠隔で研修を…」という思いが高まりますが、
いざとなると「不安が大きい」というのも事実です。

そのため、研修企画を担当する事務局側の皆さんへの支援もかねて
弊社で実際に新入社員研修を実施した経験情報をもとに
この不安を打ち消し、効果的な研修を実践するための
ポイントをQ&A形式でまとめましたのでお役立てください。

関連記事はこちら

ZOOMを使った研修で、グループ討議の効果を高める方法「Q&A」②
http://test.kyodaisha.com/business-training/work-style-reform/hr-deveropment-zoom-group-work-2/

ZOOMを活用したマネジメントクラス研修を実施しました。 「Q&A」③
http://test.kyodaisha.com/company-blog/hr-deveropment-zoom-managementclass/

ZOOMを活用して新入社員研修を実施しました。
http://test.kyodaisha.com/company-blog/hr-deveropment-zoom-new-employee-orientation/

 

■受講者とのコミュニケーション編

Q:講義形式のワンウェイ型になってしまうのでは?
A:インタラクティブなシーンを設ければ問題ありません。
ハウリングを防ぐために受講者側は音声を切ってミュートで
進行するケースも発生しますが、
質疑のタイミングでは講師側からミュートを切って発言を
促せばインタラクティブな実践が可能です。

Q:グループ討議はできるのか?
A:ブレイクアウトルーム機能を活用して実践可能です。
セッション数(グループ数)を可変させることができるので
ペア・トリオのワークから集合研修時の人数くらいまで、
問題なく実践することができます。
ランダムにグループ編成を変えながらの進行も、
手動で任意のグループに編集することも可能です。
人数規模が多い際は、事務局側で講師を支援していくと
より進行がスムーズです。

Q:グループ討議を上手く進めるコツは?
A:セルフワークを短時間で良いので入れ込みましょう。
WEB上での議論になりますので事前に思考をさせて、
集合研修時より、意見を出しやすくなるよう
こまかく気をつかうことが活性度を高めます。

Q:グループ討議への介入や助言はできるのか?
A:ホスト役が各セッション(グループ)を巡回し対話することが可能です。
巡回者がビデオを切っておくと受講者側の
ホストへの意識が低くなりスムーズな巡回に繋がります。
必要に応じ、直接グループメンバーにコンタクトし
助言や、思考の掘り下げの促し、発問といったアクションができます。
状況によって、字幕を使って全グループに討議の追加指示も可能です。

Q:グループ討議の時間管理はできるか?
A:メッセージを流すことで残り時間や討議終了の伝達が可能です。
各グループが見ている画面に字幕を流すことで、
「あと●分です。そろそろ結論をまとましょう」といった
コミュニケーションが可能です。
セルフワークの際は、画面共有で
タイマーを表示するのも効果的です。

Q:討議の発表やフィードバックは上手くいくのか
A:集合研修と同様のレベルで実践できます。
グループワークの開始時に発表者を決めておくよう
指示を出すことができていれば問題ありません。
※講師がメモを取る際にカメラから目線が外れやすい…
という難点がありますので、講師は注意が必要です。

 

■研修企画やハードなど準備面について

Q:研修企画の立案上、集合研修と比べてできないことはあるか?
A:ゲーム型の演習の中には困難なタイプがあります。
これまで集合研修で活用してきたツールの中には、
現物がないと実施が厳しいものも多いかもしれません。
タワービルディングといったタイプは正直厳しいでしょう。
一方で、ビブリオバトルのような討議型は問題ありません。
手元に個別に異なる情報カードをもって討議をする
タイプのものは事前にグループを組んで配布してあれば
実践可能ではありますが、受講者に事前開封させないなどの
細かな指示が必要になります。

Q:機器や環境の準備で注意することは?
A:電波環境が整っているかは注意が必要です。
Wifi環境が整っているにこしたことはありませんが、
急遽の対応であると、中にはテザリングで参加を
せざるを得ない状況もでてくるでしょう。
そういった場合は、事前にデータ容量に
余力を持たせておくとスムーズです。
また、できるだけ大きな画面のPCがあると
受講者は楽ではありますが、
実際にはタブレットやスマートフォンでの参加も可能です。

Q:進行中にトラブルはないか?
A:全員がアクセスし続けているかに注意が必要です。
電波環境の問題等で途中で通信が切れてしまうケースがあります。
講師側が話をしている最中は、なかなか参加人数の増減まで
ケアしきれないケースがあります。
事務局側で参加状況を観察して、
落ちてしまったメンバーへ
別の手段で連絡をとりサポートをすることが求められます。
共同ホスト等の設定をして繋ぎなおした際に、
スムーズにケアできる体制を整えましょう。

Q:資料配布等で気を付けることは?
A:資料の事前配布がスムーズです。
テキスト一冊のみといったケースでは
データで送り、個々に出力でも問題ありません。
一方で、ワークやフィードバック等で、
随時配布をする手配り資料がある場合は
①初めに開封する基本テキスト、
②ワークの指示があってから開封するもの
③フィードバック時に開封するもの
といった形で指示があるまで開かないよ
事前指示ができると集合研修と近い進行が可能です。
また平素は板書をしていたり、実演したり…
といった内容について、動画や写真、図等を
補完資料として作成すると受講者は理解しやすくなります。

いかがでしたでしょうか。

これまでの弊社でのZOOM研修の実績をもとに
わかりやすくポイントを資料にまとめました。
是非ご活用ください。
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PDF→ZOOMを使って研修の効果はあげられる!
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ご質問、ご不明点等ございましたら、
お気軽にご連絡ください。

よろしくお願い致します。

 

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株式会社 せんだ兄弟社 代表取締役 專田 政樹
経済産業大臣登録 中小企業診断士
(一社)JDIO(日本ダイバーシティ・マネジメント推進機構)
認定 ダイバーシティ・コンサルタント
(学) 産業能率大学総合研究所 兼任講師/パートナーコンサルタント
HP:http://test.kyodaisha.com/
E-mail:masaki-s@test.kyodaisha.com
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