スラムダンクに学ぶ、
インクル-ジョンマネジメント!

かれこれ13話目となりました。
語り手はインクルージョンマネジメン研究所、
中小企業診断士 專田政樹です!

今回はチーム作りと新人採用の後編です。

さて、
前回はチーム作りと新人採用の【変編】という事で
ビジネスシーンに置き換えてお話を致しました。

チーム作りをするときに、
①条件面
金銭、場所、時間、福利厚生、
与えられる権限やポジション‥‥

②使命と共感
一緒に◯◯に取り組んで
欲しいという◯◯が、
相手の共感を得られるかどうか。

さて、この話をスラムダンクに
落とし込んでいきます。

作品内では空中分解型の
事例になってしまいますが、
「豊玉高校」の事例が
最も分かりやすいのでは
ないでしょうか?
ラン&ガンスタイルに
憧れて豊玉に入った南、岸本‥‥

湘北赤木のかかげる「全国制覇」という目標、
豊玉高校の「ラン&ガンで勝ち進む」という目標、

どちらが共感を生みやすく、
どちらが具体的な取り組みを
可能にするでしょうか?

私が新人ならこんな感じです。
まずは高校バスケで1試合ラン&ガンで
活躍するための走力強化の必要性を感じるでしょう。
その要素には、持久力と合わせて、
3つのスピード、
①トップスピードの速さ
②トップスピードに乗せるまでの速さ
③ドリブル時もそのスピードを維持できる力‥‥
など次々に具体的な要素が出てきます。

ではその力を身につける為には
どのようなトレーニングが必要か?
おそらくチーム練習でも
その力がつきやすいメニューが
用意されているでしょう。
スピードのある走りの中での
正確なパス回しや、
マークの外し方、
フォーメーションプレイなどの
組織面も重要です。

更にプラスαの力をつける為には、
個人別に良いところを伸ばし、
欠点を補う必要があります。
ここは個別に先輩や指導者に
相談するところです。

そしてやっぱりシュート力も必須です。
いかに点をとるかという戦術ですから、
自分の身体能力、ポジションにあった
距離感のシュート力に秀でている必要があります。
それがインサイドか、
ミドルレンジか、
はたまた3ポイントか…
いずれにしても、
マーカーを振りきって
しっかり決める力が求められます。

さて、こうなってくると
かなり総合的になってきますので
全国制覇が目的でも結局やるべき事は
同じなのかもしれません。

しかし「全国制覇」を目標に個々に
選手としての個人能力を上げろ!
というチームだとしたらどうでしょうか?

これしか言われないと
具体策が講じにくくなります。
不明確な状況の中で、
自分の成長ステップを自力で
たてる事は大人でも難しく、
ましては高校生となると
なかなかそううまくはいかないでしょう。

そういった意味で、
北野監督時代の豊玉高校は
ベスト8止まりであったとしても
そのコンセプトは明確で、
そのプレイスタイルに憧れをもたせ、
あんなバスケがしたい、
という共感を産んでいました。
そこがはっきりすれば、
磨く力も目標もたてやすくなるのです。

残念ながら豊玉高校の例で言えば、
後任の監督が欠点を補う必要性を説く際に、
チームの力の源泉であり、根本的な強みとしている
ラン&ガンをそのものを否定し、
さらに選手たちから尊敬されていた人物をも
否定してしましました。
おそらく契約時に経営陣は、
北野監督のやりかたにはっきりと、
ダメ出しをし、
チーム戦術の変更を支持したのでしょう。
しかしそれは選手達の本位ではなかったのです。

戦略が正しくて実行者が納得していないケースより、
戦略が少々ブレていても、実行者が納得して
やるぬくほうが成果が高いという話しを
ご存知でしょうか?

豊玉の場合は正にこのパターンに
はまってしまいました。
結果、選手たちは猛反発。
湘北戦ではチームは空中分解してしまいました。
試合終了間際、北野元監督との
コミュニケーションで
心持ちを原点回帰させることが
できたエース南は猛追するも結果届かず。
全国ベスト8から一回戦負けと
なってしまうのです。

この辺りのやり方も
良く考える必要があります。

繰り返しますが、
勝てる戦略×納得しないプレイヤー
vs
荒っぽく穴のある戦略×納得したプレイヤーでは
後者の方が成果が高いわけです。

湘北の場合はどうでしょうか?
安西先生、流川先輩と
一緒にプレーしてみたいといった
「人」に属する憧れ感、
またインターハイや
県予選の戦いっぷりに
憧れを抱くといった感じでしょうか?
おそらくその戦いっぷりも
各選手の個人の力でしょう。

どうでしょうか?
豊玉高校のそれと比べると、
かなり属人的かつ抽象的であるため、
チームに属した後のアクションも
漠然とします。

まずは、うまくなってスタメンへ‥‥
という感じでしょうか??
目標は全国制覇!

どうやっては個別に考えろ!
とにかく頑張るんだ‥‥となってしまう。
ある意味湘北高校の実態ともいえます。
赤木自身個人練習をしないと強くはなれない…と
1人でトレーニングをするシーンがありました。
赤木は、これでも進める強靭な精神力を
もっていましたが、全員がそうではありません。

結果として、赤木の世代は辞めていき、
強い個人が集まるのを待たなければ
成果はだせなかったのです。

内部だけでなく、対外的にも
しっかりとわかるコンセプトを
打ち出す事がチーム(組織)作りにも直結します。
これはビジネスの世界でも同じです。
自社の製品、サービスの特徴を
使命とともにわかりやすく表現し共感を得る。
これが、個々の自律的な努力を
生み強い組織を作っていくのです。
あなたの職場はどうでしょう?(^^)

一方で、なかなか自力で
やるのも難しいのも現実です。
やはり自社については、
なかなか客観視できず、
外からの目線でメスをいれる事が
必要であるケースが多々あります。

自社を湘北型で漠然とした目標のまま進めるか、
豊玉型でメンバーの共感を持って進めるか、
※その後のミスリードは要注意の事例でありますが…

あるいは取り組んではいるが、
上手く進まずこまっている方々、

当研究所では、
様々な事例でご支援にあたっておりますので、
お困りのかたはどうぞお声かけください(^^ゞ

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著者プロフィール

専田 政樹(弟)
専田 政樹(弟)中小企業診断士
7&iグループ出身。
大企業10年、中小企業10年のマネジメント経験を活かし、制度構築、業務改善、人材育成等で企業支援にあたる。
企業在籍中に管理部門責任者として営業利益▲3%から1年で+0.5に改善した実績をもつ。
多様な人材の能力を引き出し相乗効果を出すダイバーシティマネジメントを専門分野とし、既存人材活性化を得意とする。