【ボス猿魚住  遅きに失したインクルージョンの目覚め】ーせんだ兄弟社

【SLAM DUNK】】 に学ぶインクルージョン!

皆さんこんにちは。
株式会社せんだ兄弟社
代表 専田 政樹と申します。

【インクルージョン】?
え??? それなに? …
という方もいらっしゃると思います。
名作に学ぶ事でわかり易く
お伝えしていこうという企画です。

第2弾、みなさん大好き【SLAM DUNK】!
今回は「ボス猿 魚住」に学ぶ、
インクルージョン!!

【ボス猿魚住の目覚め:対陵南戦】

「俺がチームの主役じゃなくていい…
このチームには点を取れる奴が他にもいる」
4ファールからコートに戻ったボス猿魚住。
劣勢である赤城とのマッチアップ。
この局地戦への固執から離れ、
汚れ役をまっとうする決意をするシーン。
「インクルージョン!」である。

後の湘北対山王戦で
河田兄とのマッチアップに固執する赤木に
「カレイ」に例え「泥にまみれろ」と
助言している。 この時の経験あってこそだ。
点を取れる仲間を抱えるのは
湘北も同様だからだ。
同じ窮地に立った経験から、
解決方法を既に学んでいたのである。

さて話は湘北対陵南戦に戻る。
このシーンを経て、
仙道がポイントゲッターに専念し、
チームのベクトルは1つにまとまり直す。
そして体制は立ち直り、勢いを取り戻す。

そしてこの後、田岡(監督)節で
不安要素が語られ追い詰められていく湘北‥‥
何度読んでもゾクゾクするシーンだ。

特にフロントコートの3人、
仙道、福田、魚住が、
互いを活かし合うことで、
攻撃のバランスは湘北を圧倒的に
凌駕する時間帯を作った。
前半も同様の時間帯があり、
陵南が優勢に試合を展開していたが、
魚住がファウルトラブルで
コートから出ていた間に借金を重ね
そのまま返しきれずに終わってしまった…
というのがゲームの流れ。

さて、前回の話同様、
メンバーの良さを活かしあって‥
という話であるが、
もう1つ考察がある。
危機的状況になって
初めてインクルージョンが
発動している点である。

サッカーの日本代表で
中田英寿、本田圭佑らが、
世界と戦う為に声高に
主張していたのは
「個」の強化だった。
一対一で勝てないチームが
組織戦や戦術だけで
勝とうとしても限界がある。
ランチェスター戦略よろしく、
「個の戦闘力」が弱いことが前提では
ハイレベルな戦いでかつことは厳しい。
当然のことだ。

スラムダンクという作品では、
特に神奈川県予選の
決勝トーナメント以降は、
基本的にでてくるのは強豪校。
高校生というフィールドにおいては、
優れた身体能力やセンスをもった上で
トレーニング、努力が
掛け合わさったメンバーがほとんど。
宮益あたりが若干例外なわけだか、
努力によってシューターとしては
高いレベルまで到達している。
一方、エース級の選手は特別な領域まで到達。
いざとなると個人の力のみで
無理矢理状況を打開し、
チームを救う力を保持している。

だからこそ、
極限の状況が訪れなければ、
インクルージョンが発生しない。

普通に考えれば普段から
そうしていればもっと強いのでは?
という素朴な疑問を抱く。

湘北戦での陵南のインクルージョンは、
最終的には間に合わなかった。
山王戦の湘北はギリギリ間に合った。

選ばれし者の世界で起こる、
インクルージョンの奇跡! ‥‥
ある種の、エンターテイメントとして
ふさわしい内容でもある。
特にスポーツの世界では
観ている側をも魅了する。

では、経営においてはどうだろうか?
自社メンバーがスーパースター集団で
あるケースは稀なのではないだろうか?
こうなると、ピンチが訪れてから
変わろうとしても間に合わない。
多人数で、個々の戦闘力は
超人的ではない場合、
切り替えようとしても間に合わない。
一対一で全くかなわなければ、
やり方を変えても通じない。
その前に根本から戦い方を
変えていなければいけない。
経営においては、この状況まできてしまった時は
既に「茹でガエル」となってしまっているはずだ。

平素から相乗効果で、
強敵を想定しても勝てる形を
作ることが重要なのである。

勝ち残るためには
いっときも早い、
インクルージョン!! が必要だ。

湘北戦での陵南のインクルージョンは、
最終的には間に合わなかった。
間に合わなかったのだ。

少子高齢化の進展、
生産年齢人口の減少、
目の前に迫る介護ショック……
働く人の人数は減り、
時間と場所の制約が増えるなか
互いが活かし合わなければ
日本の未来は拓けない。
【子供達に「明るい未来」と「豊かな社会」を! 】
インクルージョン!!!

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