養成課程33回目は明治大学高橋教授による
製造業マーケティング。
随分時間が空いてしまいましたが、「米兆ゆうき」の事例です。
(一箱一万円の高級炭火手焼き煎餅)
「ばかうけ」を作っている栗山米菓の子会社が作っている製品です。
色々と議論はありましたが、
自分としては「米兆ブランド」を運営する目的は
1⃣平素より煎餅を食す習慣のある人に対し、
最高級の話題性ある製品を届ける事で、顧客熱中を生み出す。
➡煎餅市場そのものを拡大する為のベースとなる
オピニオンリーダーとなる顧客を掴み、
生涯価値を重視したプロモーション活動を行い、
市場におけるロイヤリティを深耕する。
2⃣最高級と言う話題性で、グローバルな情報発信を行う。
顧客の口コミも含めたバズマーケティングを行い、
平素煎餅を食べる習慣のない人に、食べてみたいと感じさせ、
煎餅への興味を持たせる。
マーケティングミックス
1⃣プロダクト
「米兆ゆうき」と「武者の栄」の二つをブランドとして統合し、
両者を職人技による最高級炭火手焼き煎餅と位置づけ、
特に「ゆうき」はオーガニック版とし更に付加価値をたかめる。
状況に合わせ増産時は、契約農家を増やし製品ラインナップを拡充。
2⃣プライス
10000円、5000円のラインを維持。
3⃣プロモーション
口コミプラスαのバズマーケティングが主体。SNSを使い、
旅行会社等とコラボ企画や、米の生産情報等を発信
(そろそろこうべたれてきました写真等)
するなどし、顧客関係性を高める。
また職人の炭火手焼きについてショーアップし、
煎餅王国に加え、ネット、SNS等で情報発信。アクティブに魅せる。
新潟せんべい王国 (senbei-oukoku.jp)
4⃣プレイス
「ゆうき」についてはネット直販を継続。
英訳ページも作成。300個分くらいをプロモーション用に確保。
話題性を喚起するためのイベントや、ノベルティを
バズマーケティングに使用。
「武者」についてはネット直販(英語版、中国語番等、随時拡大)に
加え卸売を強化し、外国人観光客の多いホテル、
旅館や観光地、空港内ショップ、
飛行機の機内カタログ販売等ターゲットに合わせ拡大。
並行して、本社で炭火手焼きの味を数値化し、
味の再現が可能な生産設備の開発を行い、
量産品の高付加価値ラインの展開を目指す。
米兆の炭火手焼技術を使っている事を大々的にアピールし、
ロイヤリティの高い「新ばかうけ」を売り出す。
今回のポイントは
日本の持つ技術を生かすマーケティング戦略を立案し、
ロイヤリティをあげる。
その為に顧客熱中を生み出す経験価値を付加。
また最終利益に繋げる為、他事業と複合した
計画的な事業計画の立案実行が不可欠。
緻密さと徹底力が重要となりますね。_φ(・_・

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