人材育成の議論をする際に、
よく問題としてあがるキーワードに
「本人の意識の問題だ」という言葉があります。
仕事を任せる側の視点から出てくるワードでしょう。

一方で本人にしてみれば、
思考が及んでいないので、
意味がわからないケースがほとんどでしょう。

何故なら、経験や学習を繰り返し、
ノウハウを蓄積したからこそ、
メンバーの意識レベルに気づくのであって、
そこまで視点が高まっていないメンバーからすると
まだ見えていない世界だからです。

この言葉をマネジメント者が発する際、
相手のキャリアなら
このくらいの視界しかないだろう…
という理解が欠けている可能性があります。

既にたくさんの経験をし、
知識を得てしまったが為に、
そうでは無い状況にある人の
視界が見えなくなっているのです。

添付の記事は、
北海道日本ハムファイターズの
新主将、中田の大将について
書かれたものです。
さすが、numberだけあって
Webニュースでチラホラする
安易なものと異なり、
本質をついてきています。
アクションの効能とは
こういう事なんだな…と
素直に感じられる良い事例です。

http://number.bunshun.jp/articles/-/830738

さて、ここからは、
本文のタイトルである
「ポジションが人を育てる」を
追求していきます。

そもそも論として、
どうして、ポジションが
人を育てるのでしょうか?
今回は3つほどポイントを紹介します。

①mustの変化
「やらねばならぬ」事が変わる為、
無理矢理にでも、
これまでやっていなかった事を
やらなければなくなる。

仕事で言えば、
ポジションにつく事で、
これまで決裁や他人の評価など
考えた事もなかったのに、
やらされる事になる。
結果そのスキルが徐々に高まり
できるようになる。

→1年で見違えたなぁ…
という評価へ

②Canの拡大による変化
※通常は、「何々できる」というと、
その能力の事を言うケースが多いが、
ここでは、決裁権の事を指してお話します。

もともと様々なことを考えていた人材が、
ポジションにつく事で、
決める権限を得た為、
実行され、成果につながるケース。
潜在能力が高く、
そもそも本人は様々な事を
考えていたが、
人間関係や風土の軋轢により
その能力を発露できていなかった場合、
一気に成果として形になっていきます。

Viewの変化により景色が変わった!
今回の話はここが本丸です!
must、canときたら次は…
普通はwillですよね。
私の視点では、本テーマである、
ポジションが人を育てる理由は
Viewの変化によるものが
最も大きいと考えています。

View→視点、眺望

つまり見え方が変わる事を指しています。
ポジションが変わると何が変わるか…
物事の見え方が変わるのです。

虫の目、鳥の目、魚の目…
この話と一緒です。

入社して求められるのは
まず1人で出来るようになる事、
次に戦力として成果を求められ、
次に後輩指導や、中核メンバーとしての
貢献を求められます。
更に、この次のステップからは
プレイングMgrの役割を求められます。
近年、なかなか人が育たない理由が
ここに存在しています。

余力を使って自らプレイする為、
その上の視点を持てないのです。

私が登壇する若手育成研修では
2つ上のポジションで発想してみる」事に
トライして貰うケースがありますが
意識して変えることで初めて見える
眺望があります。

仕事で言えば中核メンバーが
部長職の視点で発想するという感じです。
部長目線を想像すると部長の実務までしか
考える事が出来ないのが実態ですが
※見えている部分しかわからない為
実際にポジションに着くと
熟練度の高い部長は更に上の階層、
つまり経営者の目線でも
物事を考えている事に気付きます。
周りはそのレベルの会話で溢れている為、
求められている期待、役割の違いに早く気付き、
自らそのギャップを埋めようと努力します。

結果として、Viewが変わることで、
これまで見えてなかった
自らへの期待や役割に気付き、
自律的に、或いは必要とされて
変わっていくわけです。

自分自身もステップアップの中で、
立ち位置が変わって初めて見えるviewを
数多く体験してきました。

良いものを持っているのに
なかなか育たない逸材……
疑似体験でも良いですし、
スポットでも結構です。
是非、View(視野、眺望)を高める
体験をさせてあげて下さい。

見えている景色が
高いViewで定着した時、
成長が一気に加速します。

ご支援も可能ですので、
ご興味ございましたら
ご一報くださいませ (^^♪

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專田 政樹
株式会社 せんだ兄弟社 代表取締役
経済産業大臣登録 中小企業診断士
(一社)IVMA 理事 (インターナショナル バリュー マネジメント協会)
(一社)JDIO(日本ダイバーシティ・マネジメント推進機構)
           認定 ダイバーシティ・コンサルタント
(学) 産業能率大学 兼任講師
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著者プロフィール

専田 政樹(弟)
専田 政樹(弟)中小企業診断士
7&iグループ出身。
大企業10年、中小企業10年のマネジメント経験を活かし、制度構築、業務改善、人材育成等で企業支援にあたる。
企業在籍中に管理部門責任者として営業利益▲3%から1年で+0.5に改善した実績をもつ。
多様な人材の能力を引き出し相乗効果を出すダイバーシティマネジメントを専門分野とし、既存人材活性化を得意とする。