「鳥の目、虫の目、魚の目」という3つの目の中で、
比較的注目を浴びやすいのが「鳥の目」と「虫の目」の比較です。

私の場合、普段は「俯瞰してみる鳥の目」と、
「複眼でみる虫の目」を比較し、
通常業務ではきめ細かく虫の目で見ている事が多くなる中、
定期的に鳥の目で俯瞰して物事をみるように
意識をする事の重要性を説いている事が多くなっています。
人は目の前の事に集中しやすく、周りが見えなくなりがちだからです。

一方で、今回の事例は、魚の目に着目をしています。
全体の流れを感じとり、読み取る力の事を指しています。

題材としたテーマは下記「Number Web」の記事となります。
昌子源がW杯初戦で貫いた信念。誰よりも「何が何でも守りきる」。
サッカー日本代表 – Number Web – ナンバー
http://number.bunshun.jp/articles/-/831142

 ざっくりいうと、
初戦からスターティングメンバーに抜擢された
センターバックの昌子選手の守備意識と
プレイ中の着眼点がポイントです。
事例としてあげられているのが、
コロンビア戦の2点目の得点シーンについてです。
本田選手のコーナーキックに、
大迫選手が頭であわせ「半端ない」の言葉が
メディアでの大きな露出となる
きっかけとなったシーンの事です。

 サッカーの得点シーンといえば、
周辺にイレブンが集まり
歓喜の輪ができるのが通常のイメージでしょう。
一方で昌子選手はこの際、輪に加わらず、
センターサークルで仁王立ちしていたとの事です。

 ※以下上記リンク本文から一部抜粋

CBがやるべき一番大事なことは失点をしないことなんです。そのために僕らが存在する。だからこそ、常に失点の危険性がある場所に気を配り続けないといけないんです」

 こう力強く言い切る彼に「攻撃時も常にリスクマネジメントはしないといけないし、それがDFの役目。どう対応しているのか?」と率直な質問をぶつけてみた。すると彼は迷わずこう口を開いた。

「極論を言うと、僕らはFWがどんな形でシュートを決めたかとか、誰が決めたかとかは関係ないんです。『点が入った』。その事実だけで十分。

 例えば右サイドを突破したとします。それまでの流れは見ていますが、その右サイドの選手がクロスを上げた瞬間に僕はすぐクリアされた時、どこにボールが渡ったら危険か相手の選手はどこにいるか守備陣形は整っているかといったことを考えているんです。

 もしそこで味方のシュートをじっくりと見てしまうとする。そこで相手に弾かれたり、GKがキャッチしてカウンターを食らってしまえば、対処できなくなってしまう。それが一番の問題になります。自分はリスクマネジメントをして、結果として点が入っていたらそれでOKなんです」

 個人的な感想としては、
「言うは易し、行うは難し」を
徹底していると感じました。
ある種、プロの姿でもあります。
自分が担っている役割を理解し、
その時々の状況に合わせ、
次の展開に向けて
いち早く自律的に動いていく事は
ビジネスの世界でも非常に重要な要素であり、
事前に次の動きを想定し、
何をトリガーとして、
次の動きをとるかを常に図っている状況です。
まさに「魚の目」で流れを読み、
その波にしっかりと乗って
組織に成果をもたらしているのではないでしょうか?

 「3つの目」の話を語るときに、
話題に上がりにくい(論点になりにくい)魚の目ですが、
物事を鳥の目で俯瞰する事ができたならば、
改めて一歩踏みこんだ役割が見つかり、
魚の目で対応する事が
必要な領域に入っていく…という感じでしょうか。
変化の激しいこの先の日本社会で
かちのこる為にはまさに必要な要素でしょう。
2020年以降を見越して、
魚の目をいかに稼働させていくかは、
どの組織にとっても重要な課題となるでしょう。

 そして今回はもう一つ、
「魚の目」で流れを読む要素から、
更に1歩踏み込んで、
「流れを作り出す」ことについても
考えていきたいと思います。

 引き続いて、題材テーマとする記事はこちらです。
個で上回っていたセネガルの誤算。
日本のビルドアップの高度な工夫(footballista
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180626-00010001-fballista-socc

 

 ロジカルにスポーツ観戦をするのが大好きな
私にとって実に読み応えのあるセネガル戦に関する記事でした。
もう一回試合を見たくなってしまうくらいです。

 さて内容はというと、
私的にはまず以下の3つのポイントをあげたいと思います。
この3つに共通していえる事は、
いずれも自分達で「流れを作り出す」こと
につながっているとい事です。

1:ポゼッション

 セネガルがマンツーマンスタイルではないものの、
サイドの選手へアタックしボールを刈り取りに来る
守備スタイルに対応し、
長谷部選手が両センターバックと連動し、
3331のバランスで中央からのビルドアップを展開し、
ポゼッションをキープし主導権を握る。

2:1点目の得点シーン

 香川選手が中央から下がり、
スペースを空けた所に、
乾選手がマークを引き付けて中央にポジションをシフトし、
そこに長友選手が走り込み、
柴崎選手からのロングフィードが入り得点シーンへ。
メンバーが連動し、
「1」の話ともリンクした論理的な崩しを展開した。

 

3:選手交代
本田選手、岡崎選手を3分の時間差をつけて、
ピッチに投入し4231-から
442へ変更し、相手を混乱させた事。
また最後の5分間で、22
勝ち点1狙いで行くのか、
3点目を取りに行くのか、
という意思決定を宇佐美選手の投入で、
ピッチ内にいる全選手の意思統一を図った事。 

まずは、記事内から
ざっと3つのポイントを抽出しましたが、
いずれも言える事は、対戦相手への分析に基づき、
戦略をたて流れを自分達で構築したのではないでしょうか。
相手にあわせて…といっても
ピッチ上で馬なりになって合わせるのではなく、
戦略的に相手に対し具体策を練り、
成果を出しに行くという意味では、
自律的に流れを作ったといえるでしょう。 

そして、共感できる部分として以下を抜粋しました。

フィジカルで劣る部分を他の要素で補うのではなく、フィジカルに対してフィジカルでまともに対抗するのがスタートラインでそこから他の要素で差をつけるという、過去の「自分たちのサッカー」以上に自分たちにふさわしいサッカーへの道筋も見つけた。

実際に今回流れを作りだす事ができたポイントは
11で一定程度以上の戦いができている事であると感じています。
11で勝てない事を前提として、
組織戦を挑むのではなく、
個々の能力を高めた上で
自分達の良さを発揮して勝ちに
つなげていこうとしているという事でしょう。

仕事においても、
個々の能力をしっかり高めつつ、
組織の強みを発揮し、
マーケットに対し差別化した要素を確立し、
お客様に価値ある商品サービスを
提供する事が大切であると考えます。

その為にも、
虫の目での現場力、
鳥の目での俯瞰力、
魚の目で流れを読み、
先に向かって準備し決断し行動し、
意図的に流れを作り出す…
仕事においても
成果をしっかり高める
スキームになっていると思います。

弊社も支援先様に対し、
3つの目をしっかりと意識し、
市場で勝ち残る事ができる
支援にあたります。(^^

 

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著者プロフィール

専田 政樹(弟)
専田 政樹(弟)中小企業診断士
7&iグループ出身。
大企業10年、中小企業10年のマネジメント経験を活かし、制度構築、業務改善、人材育成等で企業支援にあたる。
企業在籍中に管理部門責任者として営業利益▲3%から1年で+0.5に改善した実績をもつ。
多様な人材の能力を引き出し相乗効果を出すダイバーシティマネジメントを専門分野とし、既存人材活性化を得意とする。